老若男女問わずブームの熱が再燃しているサウナ。醍醐味である「ととのう~!」の快感を得るためには、水風呂は避けて通れない重要パートです。しかし、サウナブームに乗っかって、ただ取ってつけたようにサウナ室を設けてしまった施設では、水風呂まで用意されていないというケースもあるようです。また、まだ慣れていない初心者サウナ―さんの中には、水風呂がどうしても苦手という声も。高齢だったり、心臓が弱かったりする人も、身体への負担が大きいので躊躇してしまうようです。そこで、今回の記事では、水風呂なしのサウナ施設に通っている人や、水風呂が苦手で入れない人でも、サウナの効果を享受できる方法を解説します。最後に、自分の身体や好みに合ったサウナ環境を維持したいというマイペース派の人のために、ホームサウナもご紹介します。目次基本のサウナの入り方引用元:photoACまず、もっとも一般的なサウナの入り方をおさらいしましょう。「温冷交代浴」といって、サウナ室で身体を十分に温め汗をかいたあと、水風呂に入り、そのあと外気浴(休憩)をするという流れがワンセットです。このセットを3〜4回繰り返すのがいいと言われています。基本的なサウナの入り方についてこちらの記事でさらに詳しく解説しています、併せてご覧ください。【初心者向け】正しいサウナの入り方水風呂はどんな役割をしている?引用元:photoAC交感神経を優位にさせる身体が十分に温まったあと、すぐに水風呂に入ることにより、この急激な温度差が刺激となって交感神経が優位になります。しっかりと交感神経が高まったあと、外気浴をしてその興奮を鎮めていくと、次は副交感神経に切り替わります。このメリハリのある切り替えを繰り返すことで自律神経のバランスが安定していき、「ととのう」境地へと到達することができるのです。湯冷めしにくくなる意外に思われるかもしれませんが、冷たい水風呂にしっかりと浸かったほうが湯冷めをしにくくなります。それは、冷たい水に触れると、身体の熱を逃がさないように皮膚の毛穴が引き締まるからです。水風呂に入ると、サウナ後も引き締まった皮膚の状態を維持することができるため、湯冷めしにくくなります。血の巡りがよくなるサウナで身体が温まると血管が広がり、全身の血の巡りが良くなります。その状態で冷たい水風呂に入ると、交感神経の働きによって次はいっきに血流が身体の中心に集まります。その後、外気浴で副交感神経が優位になると、今度はまた全身に血が戻っていきます。この繰り返しで血液の循環がよくなるため、心身の回復が高まりリフレッシュ効果が得られます。水風呂で「ととのう」リスク引用元:photoACここまで、サウナ後の水風呂の役割について紹介してきました。さまざまな魅力があるサウナ後の水風呂には、気を付けなければならないことも。その中でもヒートショックについてここでは解説していきます。ヒートショック現象とはヒートショック現象は、浴室などで起こりがちな、急激な体温変化によって起こる異常な症状であり、命に関わることもあります。急激な体温変化によって起こる異常な症状であるためサウナにもあてはまります。サウナ利用時にはヒートショックリスクを正しく理解し、予防することが重要です。サウナ利用時のヒートショックリスク考えられるサウナで起こるヒートショックのリスクは以下の8つです。急激な体温上昇血圧の変動適切な水分補給の欠如個人の体調や体質十分な休息やクールダウンの不足未成年者や高齢者の利用アルコールの摂取適切な知識や準備の不足サウナ利用時のヒートショックのリスクを軽減するためには、上記のような正しい知識を習得しておくことが重要です。正しい利用方法や注意点を守ることは、ヒートショック現象を予防する一歩となるはずです。あなたが水風呂に入れない理由って何?引用元:photoAC「サウナは好きだけど、どうしても水風呂は......」という人も多いのではないでしょうか?水風呂に入れない人たちの声を紹介します。サウナは好きだけど、水風呂は冷たすぎて入れない水風呂に入ろうとすると、心臓がバクバクして怖い確かに水風呂に入るときは、十分に体全体が温まっていないとなかなか入るのが怖いですよね。水風呂は怖いけど、サウナ後に水風呂で「ととのいたい」という方も多いでしょう。そんな方たちに向けてサウナで水風呂なしや、苦手な人におすすめの入り方を紹介します。水風呂なし or 苦手な人のための入り方引用元:photoACその1.少しずつ水風呂に慣れる水風呂に全身浸かるのが難しい場合は、足だけ、下半身だけ、という具合に、無理ない範囲で身体の一部分を浸してみましょう。慣れたら少しずつその範囲を広げていけばいいのです。また、水風呂に入るときは緊張して息を止めがちですが、息を吐きながらゆっくり入るのがコツです。息を吐くと横隔膜が上がり、心臓に戻ってくる血液が減るため、心臓への負担もいくらか減らせます。手足は動かさずじっとしていると、皮膚と水の間に膜のような感覚がでてきて、冷たさが不快にならなくなります。(※この膜の感覚はサウナーたちの間では「羽衣(はごろも)」と呼ばれています)その2.冷水シャワーにする冷水シャワーで、足元から頭に向けて少しずつ冷やしていく方法でも代替できます。一番熱がこもりやすい頭を冷やすことができるのも冷水シャワーならではのメリットといえます。しかも、シャワーなら温度や水圧も自分で調節できるので、急な冷たい刺激によるショックが和らぎます。とはいえ、温度差の刺激があるからこそ自律神経が調整され、「ととのう」感覚に近づくため、シャワーの一番冷たい温度に設定するのが望ましいです。また、どうしても水風呂よりも冷える部分にムラができてしまうため、全身に行き渡るように長めにシャワーの時間をとりましょう。(水風呂は30秒~1分ほどですが、シャワーなら3分程度)その3.外が寒ければ外気浴だけでもOK冬の時期や寒い地域、あるいは屋外でのテントサウナなど、外の空気が十分に冷えている場合は、サウナで十分に温まった後、水風呂を飛ばして外気浴に移ってもいいようです。しかし、あまりに寒すぎる場合、水風呂のショックと結局変わらなくなってしまうため、その場合は「サウナポンチョ」を着用しましょう。冷えすぎることなく、適度にクールダウンすることができるでしょう。マイペース派は「ホームサウナ」もおすすめ引用元:株式会社フェザーホーム公式HPここまで、水風呂なしor苦手な人でも楽しめるサウナの入り方を見てきました。しかし、サウナ施設で他の人と違うやり方で堂々とサウナを楽しむのは気が引けると感じた人もいるかもしれません。そんな人におすすめなのが、自宅にサウナ施設と全く同じ環境を導入できる「ホームサウナ」。「敷居が高い」と思うかもしれませんが、賃貸にも置けるような置き型・ボックス型のものから、施工を要する本格的なものまで、実は探すと色んな種類があるのです。まずは、ホームサウナを扱っている専門店や住宅会社に一度相談してみてはいかがでしょうか。いくつかおすすめのお店を紹介するのでチェックしてみてください。株式会社フェザーホーム引用元:株式会社フェザーホーム公式HPフェザーホームは、北海道札幌市を拠点とし、雪深い北海道の暮らしを「デザイン×遊びゴコロ×性能」を兼ね備えた住宅で心地良い暮らしに変えることをミッションとしている会社です。日本では珍しいホームサウナですが、新築のサウナ付き住宅やリフォームを手掛けた実績も多く持つので、些細な不安や質問まで、なんでも相談できそうです。札幌市で家庭用サウナを導入するなら「フェザーホーム」フェザーホームに関する詳しい口コミ・評判などについて紹介しています。ぜひこちらからご覧ください。フェザーホームの口コミ・評判は?totonou Japan株式会社引用元:totonou Japan株式会社公式HP北欧やエストニアのように、富裕層だけでなく「もっと誰もが身近に、気軽にホームサウナを楽しめる文化を日本にも広めたい」というミッションのもと、賃貸から設置できるホームサウナを提供しています。totonou Japan株式会社 公式HP株式会社ホンカ・ジャパン引用元:株式会社ホンカ・ジャパン公式HP株式会社ホンカ・ジャパンはフィンランドの本社であるホンカラケンネ社の100%出資の日本支社で、世界最大のログハウスメーカーとして知られています。「木の香り」や「木の温もり」などの樹木の持つ特徴を残して、ホームサウナも含めた北欧にあるような家を建てることができます。株式会社 ホンカ・ジャパン 公式HPまとめ 引用元:photoACいかがでしたか?サウナで水風呂に無理なく入る方法や、水風呂を使わずにサウナの効果をできる限り得られる方法をご紹介しました。「水風呂なしではととのうことができないのでは?」と極端な思考に走らず、今回ご紹介した方法で試せそうなところから、少しずつ実践してみてください。今回の記事がお役に立てれば幸いです。この記事を読んだ方はこんな記事もご覧になっています。もしよければご覧ください。サウナと睡眠の関係を徹底調査!